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空想電子画素 ┼ fantastic electro pixel

へけもこのコミPo! 作品置き場

虹のかかる部屋

マンガ 短編シリーズ

》金魚鉢 絶望の光が照らす虹

 

ミッキーマウスは全て手書き。季刊コミュポ22号初出。

 

猛烈な憎悪がもたらす絶望と、その絶望がもたらした光に照らされる希望。

本来、無関係な生と死が万に一つの偶然で結びつく、その鮮烈な対照。

 

前半と後半でまったく違う話になる上、クライマックスで主人公は寝てるし、何でこんな話になっちゃったのか自分でも苦笑するほど。

 

けれどこの話はこういうふうにしかならないし、それで十分だと思ってる。

 

 

支配者

マンガ 短編シリーズ

》ピノキオの国で奇妙な殺人事件

 

剣士の3Dモデルを使ってみたくて作ったマンガ。

ちょうど国会にデモ隊が押しかけてる時期だったのでなんとなく風刺ぽい話に。

といっても政治的主張じゃなく自由意思の矛盾について。

ゴースト

マンガ 短編シリーズ

》亡霊に抱かれて夜をさかのぼれ

 

いわゆるファン活動としての二次創作は得意じゃないんだけど、好きな作品のアナザーストーリーを考えているうちに全く別の話ができちゃうことがある。

このマンガがまさにそうで元ネタはこの MV(ネタバレあり)

 

女の子がバイクに乗って街を抜け出し爆弾で何もかも吹き飛ばして自由になる、というあらすじは同じ。

 

ただこの子が本当にテロリストで街を爆破したという風でもなさそうなので、この MV の世界はたぶん、モデルという仕事のストレスから解放されたいという願望を描いた彼女の心象風景なんだと思う。

 

とするとあの爆弾はなに? ひょっとしてイングレスみたいなゲームでは? ペットの生き物もホログラムかも? ……と妄想を重ねるうちに別の話ができちゃった次第。

 

二次創作というには元の話から離れすぎだし、まったくオリジナルというには依拠し過ぎている……まあ一種の語り直しということで元ネタを明記してマンガにすることに。

 

Mat Zo の MV はセンスが良くていろいろ想像が刺激される。

 

 

 

 

 

夢の都

マンガ 短編シリーズ

》終わらないパーティを夢で浮かぶ街

 

◆あんたのマンガ、ハッピーエンドが一つもないよね?

…と人に指摘されて作ったお話。

 

正確にはこれとかこれとかハッピーエンドだと思うんだけど、確かに少ない。

これは別に作者の性格がひねくれてるからというわけじゃなく、テーマを重視すると安易なハッピーエンドが思いつかないから。

 

自分のマンガは願望やコミュニケーションをめぐる話が多い。

ところが人生、そんなスムーズに願いがかなったり思いが伝わったりしない。

 「かなわぬ願い・伝わらぬ思い」でみんな悩んでいるから、それが作品のテーマになる。

 

そしてテーマを問題設定とすると、こういう問題には正解がない。

「頑張れば夢はかなう」「真心があれば思いは伝わる」といった解答は一面では正しいけれど安易でもある。

 

安易な答えを避けると、どうしてもハッピーでもバッドでもない、ビタースイートな結末になってしまう。

 

なんのことはない。作者の人生観が反映されているだけだなこれ。

あれ? やっぱり自分はひねくれた性格なのかな?

 

◆元ネタがあります

ところでこの話には元ネタがあって、そっくり同じことを実際にやった人がいるんだよ!

youtu.be

この方は マーク・デヴィッド・クリステンセン(Mark David Christenson) というコメディアンだそうで、動画は2015年3月に公開されたもの。

 

アカデミー賞授賞式の夜、式の行われたハリウッドの街でタキシードを着てオスカー像を持ち受賞者になりすましたマークに市民はすっかりだまされる。マークの行くところあらゆるものが無料になり、とうとう自動車まで手に入れてしまう。

 

動画の最後、電話番号を教えてくれた女性に種明かしをするんだけど、彼女は怒るどころか「知ってたわ。いいからパーティにいらっしゃい」って言ってくれるの。

 

これを見た時、なんだかオー・ヘンリーの短編みたいだなと思った。夢をかなえた男はいなかったのに、いて欲しいっていう人々の願いが積み重なってそれ自体が一つの夢になる。

 

人間の願望の強さと切なさが浮き彫りになる、まさに夢の都ハリウッドにふさわしいいたずらだよね。

湖の町

マンガ 短編シリーズ

湖の町電脳マヴォ へけもこ空想電子画素)

》湖で誰かがあなたを待っている

客にすっぽかされたセールスマンが色々ひどい目にあう話。季刊コミュポ 17 号初出。

 

昨日のあなたと今日のあなた。果たして同じ人間ですか?
明日は? 来年は? 10 年、20 年後は?

 

誰もが約束を求めるのは、心の無常に気づいているから。
約束しましょう。ここは湖の町。未来が、愛が、幸福が続くはずの小さな田舎町。
けれども町を出てしまったら?

 

前作に引き続きメガネ野郎が主人公だけど、これはコミPo! の男性キャラが特徴を出しづらいからで、特にメガネフェチというわけではないつもり。

ジョンといつまでも

マンガ 短編シリーズ

 

「あなたとは別れるけれどこれからも友達でいてね」とか言われても

それって「犬は死んだけど死体は持ってていいよ」っていうのと変わらないよね?

そんな発想からできたお話。

 

死体っていうのは両義的で生と死の中間に存在している。

それは死のそのものでありながら、この世に残った生の痕跡ともいえる。

埋葬の「後ろめたさ」は生の痕跡を消去してしまう罪悪感に由来してるのかもしれないとか思ったり。

 

それはそうと 主人公のメガネ野郎が労せずして次々女子と仲良くなるので一種のハーレムマンガだわこれ。