ビッグ★バンから始まった(8話)
けっきょく智美がキー・パーソンなんだなあと再確認するクライマックス。
少女たちに共通するのは成熟、特に性的な成熟への恐怖と拒否。
この物語に出てくる大人はかなり無神経で、子供を傷つけてる自覚がない。
とはいえ少女たちにも問題はあって、それは親との関係だけで自分を規定している点。
つまり、子供のままでいたがってる。
そのせいで傷が深くなっている。
そんな中、智実だけが成熟を拒否せずに渇望する。
なにもかもビッグバンのせいだというと運命論的な感じがするけど、この世には決して変えられない固定条件というのがある。
人が孤独だということ。
誰も自分の代わりがいないということ。
互いにどんなに求め合っても、別々の人間だということ。
こういう存在論的な真理はいつか受け容れていかなければならないし
受け容れることによって救われることもたくさんあるよね。